ホデハ2004は既に幌をはずしているが、吊り合いばねをぶら下げている所が面白い。戦前の南海では最も出来栄えの良い昭和12年タイプであるが、幌をはずすとサマに成らない。この時代はこれ以外は殆ど南海時代のまま手を加えずに走らせていた。後にこの車輌は正面窓のHゴム化や無線アンテナの取り付け、雨樋の設置などの改造が行なわれることになるが、南海のイメージを大きく損なうことなく最後まで活躍した。これらは当初すべて片運で入線したが、運転台スペースの残っていた一部の車輌(2001~2004?)は両運に改造、終電などには単行運転も見られるようになった。