東ドイツは歴史的車輌の保存には極めて熱心で、西ドイツではとっくの昔に解体された形式も経済発展の遅れにより、比較的後まで蒸気機関車を使い続けた為、歴史的価値のある貴重な形式のコレクションは西ドイツを遥かに上回っていた。ここでは1978年8月に開催されたドレスデン近郊のラーデボイル・オストに於ける車輌展示会に登場した保存車両をご覧いただく事にする。なお機関車の解説には篠原正瑛先生著「全盛時代のドイツ蒸気機関車」を参照したが、一部に不明な点もあるので、ドイツ語の書物を暇な時に改めて参照の上、補筆・訂正させて頂くつもりである。