
現存する阪急の珍番号車は、これにて一通りすべて撮影したようである。2300系は京都線に於ける最古参となり、更新改造はなされているとは言え、今後の動静が案じられる所である。2300系は神戸線の2000系、宝塚線の2100系と共に昭和36年に登場、我が国最初のトランジスタによる定速制御を採用、更には現在に至る阪急タイプを確立した車両である事でも広く知られている。神戸線と宝塚線用車両は600Vから1500Vへの昇圧改造の為、定速制御装置をいち早く撤去、現在では付随車などに各下げられた一部の車両しか阪急線内では見る事は出来ないが、京都線はもともと1500Vだったので、後にトランジスタによる制御器を取り換えたものの、未だに活躍する姿を見る事が出来るものの、正面に方向板を付けたままだった2309以下の編成は、去る4月に嵐山線の運用から退いたまま、休車となって桂に留置されている。