昭和45年7月15日、40年余りに渡って南海本線の優等列車に君臨し続けた2001系の最終日を迎えた。現在ならば華々しいお別れのセレモニーを催すところであるが、その様な行事は一切無く、いつも通り午前中に下り和歌山市行き普通電車に用いられたこの編成は、午後の上り南紀直通客車牽引の特急運用、そして深夜の新宮行き南紀直通夜行客車を牽引して40年余の歴史を閉じた。最近の有料特急専用車ならいざ知らず、汎用の特急列車用として誕生し、最終運用も定期の特急運用で幕を閉じた形式も珍しいのではないかと思っている。
 先頭はモハ2001であるが、もともと2001は戦災消失した為戦災復旧車であったものが、昭和42年12月に改番され、確かもとのモハ2007あたりが2001を襲名したようである。しかし廃車後、この写真の先頭に立つモハ2001は狭山遊園で保存された事もあるが、10年ほどで解体されてしまった。南海は近鉄ともども車両の保存に関しては極めて遺憾な状態と言える。

15-7-1970 箱作・淡輪